TBS9/10(日) 18:12配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170910-00000021-jnn-int

 北朝鮮の核実験を巡る国連安保理の新たな制裁決議案では「石油の禁輸」が焦点となっていますが、中朝国境の街では「石油の密輸」も横行しているようです。

 中朝国境の川から6キロ離れた中国の農村に、石油の備蓄施設があります。この石油は、北朝鮮に供給されているとみられています。

 「(北朝鮮に)地下のパイプラインを使って送っています。30〜40年前に私も掘りましたよ」(石油備蓄施設の周辺住民)

 石油の大半を中国から輸入する北朝鮮にとって、追加制裁で「禁輸」が決まれば影響は甚大ですが、「密輸」も横行しているといいます。石油の密輸は、遊覧ボートを使って行われているということです。国境の川を上流に進むと北朝鮮の市民や兵士の姿も。密輸はどのように行われるのでしょうか。

 「密輸は長年国境でやっている。ドラム缶に入れて運ぶ。無料で送るときもあるし、羊や漢方薬などと交換することもある」(中朝貿易に詳しい地元関係者)

 国境の川は800キロ近くあり、密輸の取り締まりは容易ではないといいます。さらに・・・
 「中国と北朝鮮は関係が出来ているので、軍も黙認している。本気で北朝鮮に制裁を加えるなら、中朝国境を結ぶ橋を封鎖しないと」(中朝貿易に詳しい地元関係者)

 北朝鮮の後ろ盾として経済を下支えしてきた中国が、どのように圧力をかけていくのか注目されます。(10日16:00