0001ねこ名無し ★
2017/10/18(水) 03:57:13.17ID:CAP_USER人権活動家らが地方への「旅行」を強制されているほか、全国から集まった陳情者も地元の警察当局が次々と連行。党幹部の汚職疑惑に関する話題に言及したSNSのグループ管理者が拘束されるなど、当局は党への異論を徹底的に封じ込めている。
むせび泣く陳情者
「どけ、どけ」。17日午前、陳情を受け付ける信訪局の入り口付近では、制服姿の警備員数十人が全国から集まった陳情者らを追い立てていた。
周辺は陳情者のほか、顔見知りの陳情者を連れ戻すため北京に来た地方の私服警察官、陳情の「代行」をうたう業者ら計数百人が入り乱れ、道路沿いには黒竜江省や山東省など地方ナンバーの公安車両が並ぶ。多くの荷物を抱えた中年の女性は当局者から現場を離れるよう求められ、むせび泣きながら姿を消した。
河北省石家荘市から来たという初老の男性は「私は軍事パレードにも参加したことがある元軍人だ。当局の回答待ちだから詳しいことはまだいえないが、結果が納得できなければ全部ぶちまけるよ」と話した。
追われる活動家
北京在住の著名な人権活動家、胡佳氏(44)は16日に北京を離れ、内陸部の雲南省大理に到着した。党大会期間中は警察官同行の「旅行」を強制されている。警察の特別警戒期間は今月28日までで、胡氏が北京に戻るのは今月末になりそうだという。
ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家で今年7月に死去した劉暁波氏の妻、劉霞さん(56)も、自宅のある北京を離れているもようだ。関係者によると劉暁波氏の葬儀後、当局は劉霞さんを外部と接触させないよう雲南省に連行していたが、9月には自宅に戻っていた。
香港の中国人権民主化運動ニュースセンターは16日、劉霞さんが再び当局に「旅行」に連れて行かれたとの親類の話を報じた。
このほか、浙江省麗水市の鉄道駅で人権活動家の男性が当局に連行されるなど、活動家が拘束されるケースも相次いでいる。
厳しい言論統制
インターネットの言論統制も厳しさを増している。9月上旬には中国の無料通信アプリ「微信」などで「環球実報」と名付けたグループを運営し、国外の報道や情報などを発信する場にしていた北京市の男性が当局に拘束された。
米国に亡命した富豪、郭文貴氏が発信している王岐山・党中央規律検査委員会書記に関する汚職疑惑をあつかったことが問題視されたとみられる。
国家インターネット情報弁公室はその直後、SNSのグループで違法な情報が発信された場合、管理者の責任を問うとする新規則を公表した。環球実報の参加者は数千人以上に達し、多数が警察から事情を聴かれたとされる。
胡佳氏は「当局は恐怖によって敏感な話題を議論させないようにしている」と指摘した。
http://www.sankei.com/world/news/171018/wor1710180002-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/171018/wor1710180002-n2.html
http://www.sankei.com/images/news/171018/wor1710180002-p1.jpg
17日、北京の信訪局前で、むせび泣きながら現場を離れる陳情者ら(西見由章撮影)
http://www.sankei.com/images/news/171018/wor1710180002-p2.jpg
共産党大会開幕を翌日に控えた17日、北京の天安門広場で国旗掲揚式を行う武装警察隊(ロイター)