【ソウル=桜井紀雄】米軍が朝鮮半島周辺で韓国軍と共同演習を行っている原子力空母、ロナルド・レーガンを、20日の演習終了後もトランプ米大統領の来月初めの訪韓時まで周辺海域に展開させる方針を固めたと、韓国紙、東亜日報が19日、報じた。

北朝鮮の団体は演習に反発し、「われわれの適切な自衛的行動が任意の時に断行されることを一瞬たりとも忘れてはならない」と警告する18日付報道官声明を出した。

米韓当局は、北朝鮮でミサイルを積んだ移動式発射台の動きを継続的に捕捉しており、北朝鮮が制裁強化に反発し、開催中の中国共産党大会や11月5日からのトランプ氏の日韓中歴訪に合わせ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などを発射する恐れがあるとみて警戒している。

東亜日報が在韓米軍筋などの話として伝えたところでは、グアムに配備されたB1戦略爆撃機も常時出撃態勢を整えているという。

朝鮮中央通信によると、声明を出した北朝鮮の団体は「北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会」。ロナルド・レーガンを中心とした空母打撃群など40隻以上を動員し、16日に始まった米韓演習を「危険千万な軍事的挑発妄動」だと批判し、「予想外の時刻に想像を絶する打撃に直面すると覚悟すべきだ」と威嚇した。

在韓米軍が23日から行うと発表した韓国に住む米兵の家族らの退避訓練に対しても「戦争前夜の緊張を意図的につくろうと画策している」と非難した。

http://www.sankei.com/world/news/171019/wor1710190039-n1.html


【北朝鮮情勢】米韓訓練に反発「予想外の時刻に想像絶する打撃に直面」と威嚇

北朝鮮の団体は19日までに、原子力空母ロナルド・レーガンなどが参加している米韓両軍の共同訓練について「危険千万な軍事的挑発」と非難し、「われわれの適切な自衛的行動が任意の時刻に断行されることを忘れてはならない」と警告する報道官声明を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

団体は「北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会」。訓練に40隻以上の艦船や戦闘機が参加することに触れ「われわれの第1次撃滅対象を面前に引き入れたことにより、予想外の時刻に想像を絶する打撃に直面することになる」と威嚇した。

また、韓国に住む米兵の家族らの退避訓練が23日から実施されることについて「戦争前夜の緊張感を意図的につくろうと画策している」と反発した。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/171019/wor1710190015-n1.html

http://www.sankei.com/images/news/171019/wor1710190039-p1.jpg
米空母ロナルド・レーガンの上を飛行するEA18G電子戦機=19日、朝鮮半島沖の日本海上(共同)
http://www.sankei.com/images/news/171019/wor1710190039-p2.jpg
米空母ロナルド・レーガンの甲板上に並んだ艦載機=19日、朝鮮半島沖の日本海上(共同)