【ソウル聯合ニュース】韓国の国民的詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ、1917〜45)の記念碑が京都府宇治市に設置され、28日に除幕式が開かれる。

尹東柱は1942年に日本に渡り、同志社大などで学んだ。ハングルで詩をつくったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、45年2月16日に福岡刑務所で獄死した。

「詩人尹東柱 記憶と和解の碑」と名づけられた碑が設置された宇治川のほとりは尹東柱が同志社大の学友らとハイキングに出掛けた場所で、同川にかかる天ケ瀬つり橋で撮った写真は尹東柱の生前最後の写真。

ハイキングは戦局が激しくなったため、学業を一時中断して故郷に帰ることになった尹東柱の送別会を兼ねたもので、何か歌ってくれと乞われた尹東柱は故郷・朝鮮の伝統民謡「アリラン」を歌ったとされる。

碑は市民らによる「記念碑建立委員会」が募金で製作し、つり橋の上流にある新白虹橋のたもとに設置された。除幕式は28日午前11時から(雨天決行)。尹東柱のおいで成均館大教授の尹仁石(ユン・インソク)氏らが韓国から駆けつける。事前申し込み不要で誰でも参加できる。

除幕式後の午後2時からは「記念のつどい」が宇治市の日本基督教団宇治教会礼拝堂で開かれる。音楽と朗読による構成劇が行われるほか、尹東柱の愛唱歌などが披露される。参加費1000円。

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宇治川にかかる天ケ瀬つり橋で学友らと記念撮影する尹東柱(中央、読者提供)=(聯合ニュース)