夕食会時は青瓦台前で、国会演説時は国会前で…行く先々でデモ実施

来月7−8日のトランプ米大統領の国賓訪韓を前に、「反米・反トランプ」を訴えるデモが本格的に始まった。

26日午前、ソウル市内で全国民主労働組合総同盟(民労総)や韓国進歩連帯など約220の団体からなる「NO トランプ 共同行動」(以下、共同行動)が記者会見を開き「トランプの訪韓に反対するための闘争に突入する」と宣言した。

記者会見で共同行動のメンバーらは「トランプの訪韓を阻止・糾弾するために、来月4日にソウル市鍾路区のルメイエールビルの前で集会を開き、トランプの訪韓に反対するための集中的な活動を展開する」と発表した。

共同行動は▲武器の押し売りと通商圧力に反対▲北朝鮮への軍事圧力および制裁・韓半島(朝鮮半島)の緊張を高める行動に反対▲THAAD(終末高高度防衛ミサイル)反対▲韓米自由貿易協定(FTA)破棄▲人種差別と反移民政策反対―を要求している。

メンバーらは韓国国内でトランプ大統領を追い掛けてデモを繰り広げるという。訪韓初日の7日には青瓦台(韓国大統領府)前でデモを実施すると発表した。同日は青瓦台で韓米首脳会談と夕食会が予定されている。

7日夜にはソウル市中心部の光化門広場で「トランプ反対・戦争反対」を訴える2000人規模のろうそく集会を開く。トランプ大統領の国会演説が予定されている8日には、国会前で演説反対の集会を開催する。

平沢米軍基地の拡張反対や済州海軍基地の建設反対デモなどを主導してきたムン・ジョンヒョン神父は26日、ソウル市内の米国大使館前で祈祷(きとう)を開始。ムン神父はこの日の記者会見で、トランプ大統領の訪韓翌日の11月8日まで祈祷を続けることを表明した。

韓国での反米デモは米国メディアでも報道され、米国内では反韓ムードも高まっている。インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のサイトには「韓国が米軍を嫌がっているのなら、今すぐ撤収すべき」などの書き込みが相次いでいる。

イ・スルビ記者 , キム・ウンジュン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/26/2017102604148.html