日本では総選挙の間、あまり報道がなかったが、朝鮮半島情勢はますます緊迫している。
10月16日から20日、米軍と韓国軍は米空母ロナルド・レーガンを中心に過去最多の40隻が参加する海上合同演習を実施。
続いて24日からは、日米韓3ヵ国がイージス艦主体の弾道ミサイル迎撃訓練を行なった。

韓国で取材していたカメラマンの志田裕氏がこう語る。
「ソウルでは10月中旬、武器展示会に合わせて米軍のステルス戦闘機F−35AやF−22が姿を見せ、B−1爆撃機も北朝鮮への牽制(けんせい)のために何度も飛来しました。
韓国軍も地中貫通式の巡航ミサイルや上陸用舟艇への誘導式ロケット弾といった新兵器を登場させるなど、有事への準備を進めています」

そんななか、10月18日の米外交専門誌『ディプロマット』の発表が注目を集めている。
衛星写真を分析したところ、北朝鮮が従来の弾道ミサイル発射潜水艦をさらに大きくした新型潜水艦を建造していることが、あらためて確認されたというのだ。
北朝鮮情報専門サイト『デイリーNKジャパン』の英起(コウ・ヨンギ)編集長が解説する。

「従来の『鯨級』が排水量2千トンなのに対し、今回の新型『新浦C級』は3千トンクラス。
昨年6月、金正恩委員長が『来年9月の建国70周年記念日までに完成させよ』と厳命し、すでにほぼ完成に近づいているとの情報もあります。
北にとっては攻撃のオプションが確実に増えることになります」

長期の潜航が可能なAIP(非大気依存推進技術)が導入されるともいわれるこの新型潜水艦は、北にとって文字どおりの“最終兵器”となる。
米朝開戦後、地上配備の弾道ミサイルが破壊し尽くされても、潜水艦だけは日本海に潜み、報復の核攻撃を行なうことができるからだ。

写真:北朝鮮はICBM(大陸間弾道ミサイル)のみならず、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射実験も積み重ねている。
射程から考えると、その標的は米本土ではなくグアム、そして日本だろう。
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