2017年11月03日 14:04
http://blogos.com/article/256700/

相変わらずの外客ブームである。最近、日本政府観光局(JNTO)が発表した2017年1−9月の訪日外客数(暫定値)を見ると、昨年同期の入国者数1798万人を17.9%上回る2120万人で、年間で2800万人超のハイペースになっている。まあ、一昨年までの極めて高い増加率と比較すれば、「ややペース・ダウン」と言えなくもないが、宿泊施設などの日本側の受け入れ態勢上の問題も考えれば、かなり限界に近い数値かも知れない。

 この9ヵ月間の訪日外国人を国籍・地域別に見ると、中国人556万人、韓国人522万人、台湾人346万人で、このトップ3だけで全体の67%を占めている。特に、韓国人の前年同期比の増加率は35.7%と突出しており、このペースが続けば過去最高の年間700万人前後になる。韓国の人口を考えれば、今年1年間だけで、何と韓国民のおおよそ7人に1人が訪日することになるというから驚きである。

 韓国人は海外旅行好きで知られている。韓国メディアが「年間2000万人出国時代」と報じたのは2年以上前だから、今年は2200万人近くが外国旅行をすることになるのではないか。勿論、韓国にも国内旅行を楽しむ人は多く、済州島、ソウル、釜山が人気だそうだが、如何せん見るべき観光地が少なく、すぐに「見尽してしまう」という。そこで、次に向かう先が近隣のアジア諸国ということになり、日本、中国、台湾、タイ、ベトナムなどが好まれているようだが、中国への旅行は外交問題も絡んで減少傾向にあり、今や、日本がダントツ1位の人気旅行先になっている。

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