11月4日 20時50分

アメリカのトランプ大統領が来週、日本に続いて訪れる韓国のソウルでは、学生らが「朝鮮半島の緊張を高めているのはトランプ大統領だ」として、訪問に反対する集会を開きました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171104/K10011210651_1711042114_1711042151_01_02.jpg

トランプ大統領は日本に続いて、7日と8日に韓国を国賓として訪れ、ムン・ジェイン(文在寅)大統領と首脳会談を行う予定です。

これを前に4日夕方、ソウル中心部で革新系の民間団体や学生ら、合わせて500人ほどがトランプ大統領の訪問に反対する集会を開きました。

参加者たちは「朝鮮半島で戦争をあおり、緊張を高めているのはトランプ大統領だ」とか「アメリカは北朝鮮の核問題を口実に、韓国に巨額の最新兵器を売ろうとしている」などと主張しました。

なかでもトランプ大統領が8日に韓国の国会で演説することについて、「好戦的な発言を繰り返すトランプ大統領に演説する資格はない」と強く批判しました。続いて、参加者たちはアメリカ大使館の前まで移動し、トランプ大統領の訪問に反対するスローガンを連呼しました。

韓国では革新系の人たちの間で核開発をやめない北朝鮮よりもトランプ政権のほうが戦争を引き起こすおそれがあると批判が強まっています。

これに対し、保守系の野党などはムン大統領がトランプ大統領と十分に連携を取っておらず、韓国の安全保障が危機にひんしていると訴えていて、トランプ大統領の訪問を前に双方の対立が深まっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171104/k10011210651000.html