北朝鮮の国営メディアは、アメリカのトランプ大統領に対し「破滅を免れたいなら、むやみに口を開くな」と威嚇し、5日から大統領が日本をはじめとするアジア各国への歴訪を開始したトランプ政権をけん制しました。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は5日、アメリカ・トランプ政権に関する論評を掲載しました。

大統領の来日には触れなかったものの、アメリカ軍が戦略兵器を韓国やその周辺に展開する中で韓国を訪問しようとしているとして「われわれを力でどうにかしようとしている」と非難しました。

そのうえで「ならず者がいつどのように無分別な行動に出るのか、誰もわからない。これを防ぐ唯一の方法は、絶対的な物理力で制することだ」として、加速させている核・ミサイル開発を正当化しました。

さらに、トランプ大統領に対し「万一、アメリカがわれわれの超強硬な意志を見誤って襲いかかって来るなら、これまで強化してきた力を総動員して懲罰を加えざるを得なくなる。破滅を免れたいたなら、むやみに口を開くな」と威嚇し、今回のアジア歴訪で各国と北朝鮮への圧力強化について協議する考えのトランプ政権をけん制しました。


11月5日 17時36分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171105/k10011211411000.html