[バック・トゥ・ザ・東亜/11月20日]日本サムライは百済サウラビが根?韓国語
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&;mid=sec&sid1=102&oid=020&aid=0003109194

・水野年方(1866〜1908)が描いたサムライ絵図。インターネットキャプチャー
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インターネット上では、日本封建時代の武士を意味する「サムライ」が、実は韓国語「サウラビ」から由来したと主張する投稿を難なく見つけることができる。

2002年に公開した映画「サウラビ」もまた、このような主張に基づき話を進めていく。

こうした主張はどれくらい信頼できるのだろうか。正解から言えば、実際にサウラビが転じてサムライになった確率はゼロ(0)に近い。

サウラビは、ソウル培花女子高等学校などで国語の先生として働く一方、ラジオドラマの脚本も書いたキム・ヨンゴン作家(1926〜1988)が1960年代に作り上げた表現だからだ。

1962年今日(11月20日)の新聞・東亜日報は、ソウル中央放送(KA・現KBS)で、時代劇「カンガンスウォレ」を連載していたキム作家のインタビュー記事を掲載した。

この記事は「昔の武士(ムサ)を『サウラビ』という現代語に置きかえただけでも国語教師ではなく作家としての自負心を感じて、自慢ではなく謙遜を前に出している」という文章で終わる。

このインタビューを通じて、新羅時代を背景にしたこのラジオドラマでサウラビという単語を初めて使ったという事実を確認することができる。

以降もTV・ラジオドラマや小説、映画のようなフィクションでサウラビという単語を使い、この単語が元々あったかのように考えている人々の数も増えるようになった。
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一方、日本でサムライという単語は、少なくとも16世紀に登場した。

したがって、もしその時代の二つの単語に関連があるならば、むしろ日本語のサムライを見てサウラビという単語を作り出した確率が高い。むろん実際の可能性は希薄な話だ。

最高権威を誇る日本語の辞書「広辞苑」によると、サムライは「サブラフ」の連用形(連用形≒名詞形)「さぶらい」が変わった言葉だ。 同様に辞書は、サブライを「主君の側で仕える者、あるいはその人」だと解釈している。

サブライを漢字で書く際は、仕える人(侍)を使う理由だ。サムライも同じく、漢字で書くと「侍」だ。

また辞書は、サブライがもともと「平安時代(794〜1185または1192)の時、親王、摂関、公卿家を意味したと解釈している。

すなわち、語源を辿ればサムライという単語には、むしろ「戦う」という意味がなかったのだ。

平安時代中期になってようやくサブライは「武器を手に取り貴族の警護を担当する者」という意味を得ることになる。

・花闘「札」に登場する小野道風(894〜966)がまさに平安時代の人物だ。小野は日本3代名筆に数えられる インターネットキャプチャー
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以降、将軍が事実上の実権を掌握した幕府時代を経て、日本では武士道の文化が花を咲かせることとなる。

この過程で、発音が[サムライ]に変わったこの単語は、「一般庶民(凡下)と区別される身分呼称として、騎馬、服装、刑罰などから特権的な待遇を受ける身分」を意味する単語として変わることになる。

そして、この時も必ずしも「サムライ=武士」だったわけではない。 文官がサムライを自任し、刀を着けた。

結局、サウラビが変わって後にサムライになったというのは、遠いどころか、あまりにもかけ離れた主張だ。