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2017年1月8日、科技日報によると、中国の宇宙ステーション・天宮1号が今年上半期に地球に落下する見込みであることについて、中国の専門家は「地上に危害を及ぼすことはない」と語った。

記事は「一部外国メディアが、天宮1号についてすでに制御不能になっており、地球に衝突して地上の環境や安全に脅威を与えるとあおり立てている。このような論調が出るのは今回が初めてではない」とした上で、中国航天科技集団第5研究院空間実験室のシステム総設計師である朱樅鵬(ジュー・ツォンポン)氏が「大気圏突入後の残骸は所定の海域に落下する予定であり、地上に危害は与えない」と否定したことを紹介した。

さらに「天空1号が制御不能との情報には全く根拠がない。中国の有人宇宙飛行プロジェクト弁公室は現在も定期的に軌道の状況を発表しており、最新の発表では昨年12月17日から24日の間、平均高度約286.5キロメートルの軌道上にあるとされた」と伝えている。

天宮1号は中国初の宇宙ステーションとして2011年9月29日に打ち上げられた。神舟8、9、10号とドッキングを行い、16年3月16日にその使命を全て終えている。

宇宙航空専門家の●之浩(パン・ジーハオ、●は广に龍)氏によると、役目を終えた大型宇宙船を処理する上での国際的な慣例は、「宇宙船の墓場」と称される大陸から遠く離れた南太平洋の深海エリアに落下させることだという。天宮1号も大気圏に突入させた後、残骸をこの「宇宙船の墓場」に落とす予定だという。