2018年1月21日、韓国・マネートゥデイによると、北朝鮮芸術団の平昌冬季オリンピック派遣に向けた事前点検団が、当初の予定から1日遅れて21日に訪韓する。文在寅(ムン・ジェイン)政権になり、これが北側初の訪韓になる。

韓国統一部当局者は20日、「北側は20日午後6時40分ごろ、南北高位級会談北側団長李善権(リ・ソングォン)名で通知文を南北高位級会談韓国側首席代表趙明均(チョミョンギュン)長官に宛ててきた」と伝えた。

この通知文の中で北朝鮮は「芸術団派遣のための事前点検団を1月21日、京義線陸路を通じて派遣し、日程はすでに協議したようにすれば良いだろう」と述べていることが分かった。これを受け韓国政府は、北朝鮮側の提案を検討した後、板門店チャンネルを通じて同意の意思を伝えた。

三池淵(サムジヨン)管弦楽団の玄松月 (ヒョン・ソンウォル)団長を主軸とする北側事前点検団は21日午前、京義線を利用して陸路でソウルまで移動した後、KTX(韓国の高速鉄道)に乗って江陵まで移動するとみられている。韓国政府は15日、芸術団派遣南北実務者協議で、北朝鮮側にKTXの利用を提案していた。

また、北朝鮮芸術団はソウルと江陵で各1回ずつ公演することに合意した。続いて江陵で会場候補地を視察した後、22日にソウルで会場候補地を確認し、京義線で陸路を通じて北朝鮮に帰る計画であることが分かった。公演場所として、江陵では「江陵アートセンター」が、ソウルでは「芸術の殿堂」が有力とみられている。

北朝鮮側は19日午後、板門店連絡チャンネルを通じて、三池淵管弦楽団の玄松月団長など7人の代表団を、20日に京義線陸路を利用して1泊2日の日程で派遣すると通知していたが、同日夜10時ごろに突然、派遣を中止すると伝えていた。派遣中止の理由についての言及はなかった。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは

「北のやり方に巻き込まれないでほしい」
「なぜ北朝鮮の意向に引きずられなければならないのだ」
「文在寅政権は北寄り」
「文在寅が北朝鮮に行けばいい」
「北朝鮮に確認・点検される韓国政府」
「ゴミ従北政府」
「全く情けない」

など、現政権への批判の声が多く寄せられた。

また、

「オリンピックは後回しって感じだな」
「政治オリンピック」

など、現政権がオリンピックに政治を持ち込んだことに言及する声もみられた。


2018年1月21日(日) 11時0分
http://www.recordchina.co.jp/b560318-s0-c10.html