韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、9日に平昌(ピョンチャン)で安倍首相と会談した際、元慰安婦支援のために設立した財団を解散せず、日本の拠出金も返還しない考えを表明していたことがわかった。

西村康稔官房副長官は「文在寅大統領からは、韓国の立場の説明がありましたけれども、その中で、合意は破棄しない、再交渉もしない、元慰安婦の方々に支給をする財団も解散しない、日本が拠出をした10億円も日本には返還しないということを明言をされました」と述べた。

首脳会談に同席した西村官房副長官が、16日のBSフジ「プライムニュース」に出演し、会談での両首脳のやり取りを明らかにした。

西村副長官によると、文大統領は、「慰安婦問題が最終的に解決するには、元慰安婦の方々の心が癒やされなければいけない」と述べる一方、「条件を付けるようなことはしない」とも話し、安倍首相に謝罪の表明や、追加的な措置を求めなかった。

また西村副長官は、安倍首相が文大統領に対し、「わたしも非常に厳しい批判を受けたが、それを乗り越えて合意した。あなたは支持率が高いのだから、あなたならできる」と伝え、「少女の像の移転をはじめ、約束したことをしっかり実行してほしい」と求めたことを明らかにした。

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