北朝鮮の国営メディアは5月までに行われる予定の米朝首脳会談について、これまで一切報道していない。
首脳会談の開催が決まって以降、米国への言及には変化がみられる一方で、日本への批判のトーンは強めている。

日米韓の分断を図る狙いもあるとみられる。

朝鮮中央通信は20日夜に配信した論評で、「最近、我々の平和愛好的な提案により、北南(南北)間に劇的な和解の雰囲気が醸成され、
朝米(米朝)関係でも変化の機運が現れている」と指摘した。8日に米朝首脳会談の開催が決まって以降、米朝関係の「変化」に言及したのは初めてとみられる。

米韓両軍は20日、延期されている米韓合同軍事演習を4月1日に開始すると発表した。
北朝鮮当局やメディアは21日夜までに、例年激しく反発する演習が開始されるとの発表に反応を示していない。

昨年は3月1日の演習開始当日、朝鮮労働党の外郭団体が「(米韓が)侵略の野望を捨てない限り、
核武力を中心とした国防力強化を進める」とする声明を発表した。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000301/20180322-OYT1T50016.html