https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180427/k10011420941000.html

南北首脳会談の共同宣言について、朝鮮半島で生まれ、その後、日本に渡った在日コリアン1世の男性は「必ず祖国に平和が戻ると確信した」と話しています。

兵庫県尼崎市に住む在日コリアン1世のリ・デヒ(李大煕)さん(96歳)は、日本の植民地だった当時の朝鮮半島で生まれ、17歳の時に日本に渡りました。1948年の韓国と北朝鮮の建国、その2年後の朝鮮戦争の勃発は日本の新聞で知ったと言います。

27日は、南北首脳会談の模様を家族や仲間の在日コリアンと共にテレビで見守り、リさんは両首脳が共同宣言を発表する姿を食い入るように見つめていました。そして、宣言の読み上げが終わると、拍手をするなどして喜んでいました。

27日に96歳の誕生日を迎えたリさんは「こんなにうれしいプレゼントはありません。朝鮮半島に必ず平和が戻る、統一の日が来るという確信を持ちました。朝鮮戦争の『休戦』状態を終わらせ、真の平和を実現しなければならない。歴史は変わると思います。統一の日が来るまで絶対に死ねません」と話していました。