韓国の前2代の政権は「韓国料理の世界化」に熱心だったが失敗した。文在寅政権はこれまでのところ「韓国料理の世界化」とは述べていない。

その一方、韓国国内の外食産業では「日流」と呼ばれる現象が起きている。日本風の装いを凝らした飲食店の急増だ。

そして、韓国大統領府が外国からの賓客に出す韓国料理も、「和風」の色彩を隠せなくなってきた。
 何かにつけて「反日の風」をあおる中央日報の「賃貸料高いソウル江南・弘大の最近の公式…日本飲食店を出せば成功」(4月2日)と題する記事は、

以下のように伝えている。

 《東橋路(トンギョロ)230−250の建物20棟のうち日本式飲食店は10カ所以上もある。路地の内側に入ると日本式スイーツ・雑貨店などがある》

 《不動産仲介事務所を運営するAさんは「江南駅周辺の飲食店はあまりにも高い賃貸料のため数カ月で廃業するケースも多いが、
日本式の飲食店は繁盛するケースが多い」と話した》

 《「日本の飲食店は高い」という偏見も崩れている。若者がよく行く都心の中心街には寿司だけでなく、居酒屋、家庭料理、うどん・カレー専門店…》
 とはいえ、韓国の中で日本(風)料理店は依然として割高だ。その前に、外食そのものが韓国では「ぜいたくなこと」に部類する。

 例えば、ビッグマック指数(マクドナルドの同一商品の価格を国別に比較したもの)を見れば、韓国4・12ドルに対し、日本3・43ドル。
韓国の勤労者の42%は月収200万ウォン(約20万2000円)に達しない。それでいて、マクドナルドの価格は日本より2割も高い。

つまり、ちゃんとした椅子に座って食べられる飲食店は“普通の韓国人”には高根の花なのだ。 では、彼らは日ごろ何を食べているのか。

 ここ数年、韓国のメディアが「国民食」として取り上げたのは、ラーメンとキムパップ(のり巻き)が圧倒的に多い。

 韓国のラーメンとは、カップラーメンのことだ。後出しジャンケンならぬ、後付け技術提携契約を日本メーカーと結んだところで、
パクリであることに変わりはない。

 のり巻きにしても、板のりの製法そのものが日本人の伝授による。もちろん、韓国人は板のりについても「ウリジナル」を叫んでいるが…。
 かつて韓国では「日本人は生魚を食べるから生臭い。日本人が欧米に行くと猫が付いて回る」と言って笑っていた。

が、大統領府の晩餐会では“正統な韓国料理”として刺し身が出るようになったようだ。

 格調ある韓定食の店の料理とは、たくさんの小皿に、茹でたか、生の野菜を盛り、塩かコチュジャン(辛子みそ)を付けて食した。
が、最近の大統領府では味付けまでした料理を、きれいな柄の小皿や小鉢に盛っている。日本料理の「盛り付けパクリ」だ。

 最近、大統領府が売り出そうとした大統領グッズが、英国デザイナーのパクリだと指摘され、販売取りやめになった。
 大統領府でさえパクリをいとわない国だ。パクリ日流が上にも下にも蔓延するのは当然のことなのだろう。

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180510/soc1805100006-n1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsList
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180510/soc1805100006-n2.html