米朝首脳会談を前に北朝鮮の非核化をめぐる動きが注目される中、長崎大学が主催する、北東アジアの核軍縮などを話し合う専門家の会議に、北朝鮮の関係者が初めて参加することがわかりました。
長崎大学核兵器廃絶研究センターが主催する「北東アジアの平和と安全保障に関するパネル」は、北東アジアの核軍縮などについて各国の専門家が議論する会議で、3回目のことしは、今月31日から2日間の日程でロシアのモスクワで開かれます。

会議にはアメリカや中国、韓国などからおよそ50人が参加する予定で、今回は「核保有国の核戦略の見直しの必要性」などをテーマに議論を進めます。

長崎大学によりますと、北朝鮮にロシアの外務省を通じて出席を打診したところ、ロシアにある北朝鮮大使館の参事官と書記官が参加するという意向を伝えてきたということです。

長崎大学は、おととしの初会合から毎年、北朝鮮に出席を打診していますが、出席する意向が示されたのは今回が初めてだということです。
「非核化ステップの提案も」
長崎大学核兵器廃絶研究センターの広瀬訓副センター長は「北朝鮮側とのチャンネルができることは大きな意味がある。われわれが持っているアイデアは、北朝鮮の将来と安全保障にとって決して悪い話ではない。これまで検討してきた政策提案を取りまとめ、北朝鮮がどのような非核化のステップとりうるのか提案もしていきたい」と話していました。
NHK
5月21日 17時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011447041000.html