韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、ローマ法王庁(バチカン)のギャラガー外務長官(外相)とソウルの青瓦台(大統領府)で会談した。

 文大統領は、ローマ法王が2014年に来韓した際、同年に起こった旅客船「セウォル号」沈没事故に心を痛める韓国国民をなぐさめてくれ、その後も南北平和と和合を願うメッセージを発してくれたとした上で、「(法王が)南北首脳会談、朝米(米朝)首脳会談の成功に大きな力になってくれた」と述べて感謝の意を伝えた。
 また、ギャラガー氏が人道支援のため北朝鮮を2回訪問したと聞いているとし、「北の核問題で進展があった場合に北の住民への人道支援が活性化するよう、法王にはさらなる関心を傾けてほしい」と求めた。
 ギャラガー氏は「(法王は朝鮮半島の)平和、安定だけでなく、韓国政府が推進する多くの努力を理解している」などと応じた。あわせて、文大統領に10月中の法王庁訪問を要請した。
 青瓦台の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は法王庁訪問の要請と関連し、外交ルートを通じて日程などを協議することにしたと伝えた。
聯合ニュース
2018/07/05 16:04
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/05/2018070502016.html