北朝鮮は、アメリカのポンペイオ国務長官が今月、北朝鮮を訪問して行われた米朝の高官協議について論評を掲載し、
まず北朝鮮が非核化に向けた措置を取るべきだと主張するアメリカを批判し、
北朝鮮が求める朝鮮戦争の終結宣言について協議に応じるべきだと改めて主張しました。

今月6日から2日間、北朝鮮の首都ピョンヤンで行われたアメリカのポンペイオ国務長官と
キム・ヨンチョル朝鮮労働党副委員長による米朝の高官協議ではアメリカが、
まず北朝鮮が非核化に向けた措置を取るべきだと主張し、北朝鮮の対応を求めました。

この協議について北朝鮮は15日、国営のウェブサイトに論評を掲載し、
「アメリカは情勢悪化と戦争を防ぐための基本的な問題である朝鮮半島に
平和体制を構築することについては一切言及しなかった」とアメリカを批判しました。

そのうえで、北朝鮮がアメリカに求める朝鮮戦争の終結宣言について、
「緊張を緩和する最初のプロセスだ。互いの信頼と尊重に基づき、段階的かつ同時の行動によって誠意を示すべきだ」として、
朝鮮戦争の終結宣言についてアメリカは協議に応じるべきだと改めて主張しました。

米朝協議をめぐっては、アメリカが完全な非核化の実現まで制裁による圧力をかけ続ける姿勢を取るのに対し、
北朝鮮は双方の信頼を醸成する措置を優先させるべきだと反発しており、今後の協議は難航することも予想されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180715/K10011534251_1807151300_1807151305_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180715/k10011534251000.html