米国務長官「北朝鮮の行動は非核化の約束と一致せず」
2018年8月3日 20時09分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180803/k10011562741000.html

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アメリカのポンペイオ国務長官は、米朝首脳会談のあとも北朝鮮が核物質の生産などを続けているとみられることについて、「キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長がした非核化の約束と一致しない」と述べて批判しました。

ポンペイオ長官のこの発言は、北朝鮮も出席するARF=ASEAN地域フォーラムなどに出席するためシンガポールに向かう機内で同行記者の質問に対して行われました。

ポンペイオ長官は、北朝鮮が依然として核物質の生産を続けているという認識を先月の議会証言で明らかにしたほか、
アメリカの有力紙はICBM=大陸間弾道ミサイルを新たに製造する兆候があると伝えるなど、米朝首脳会談のあとも北朝鮮が核・ミサイル開発を続けていることをうかがわせる情報が相次いでいます。

これについてポンペイオ長官は「キム委員長は、非核化の約束をした。彼らの行動はそれと一致せず、国連安全保障理事会の決議に違反している」と述べて批判しました。

そのうえで「われわれが求める目標を達成するためには、まだ多くのやるべきことがある」と述べ、北朝鮮の非核化に向けた具体的な措置が必要だという考えを改めて強調しました。

ポンペイオ長官はARFでもこうした考えを示すとみられ、北朝鮮側の反応が注目されるほか、米朝の外相会談が行われるかどうかについても関心が集まっています。