韓国の建設交通技術が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産アンコール・ワットの保存に生かされることになった。韓国建設技術研究院は、カンボジア文化財庁とアンコール・ワットやアンコール・トムを保ちつつ、交通の流れや安全を充足させる輸送技術を開発するための協定を締結したと4日、明らかにした。

 カンボジアの観光地シェムリアップにあるアンコール・ワットとアンコール・トムは世界最大規模の寺院で、外国人観光客と車が年々大幅に増加している。韓国建設技術研究院は昨年、カンボジア文化財庁から技術支援の要請を受け、韓国中小企業2社と共にアンコール・ワット一帯の交通システム改善のための事前調査を行った。そして今回、自動車の通行量を減らすため、環境に優しい電気自動車循環バス路線3本を提案した。さらに、年内に最終的なプロジェクト企画案を作成、韓国国際協力団(KOICA)に事業支援を来年要請する計画だ。

李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2018/11/05 08:34