【シンガポール=鳳山太成】ペンス米副大統領は15日、シンガポールで開いた米・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で「ASEANは米国の構想にとって中心的な存在だ」と述べ、安全保障や経済での連携を呼びかけた。南シナ海の軍事拠点化や広域経済圏構想「一帯一路」を通してアジアで影響力を広げる中国を念頭に「(米国の目的は)支配ではなく、連携だ」と強調した。

ペンス氏は日米が主導する「自由で開かれたインド太平洋構想」を通してインフラ開発で協力する意向を表明した。その際に「どの国も排除しない。(条件として)主権を尊重する必要がある」と指摘し、各国に多額を貸し付けて重要インフラの権利を握ろうとしている中国をけん制した。

北朝鮮の非核化に向けて経済制裁など圧力の維持でも連携を求めた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37781220V11C18A1EAF000/
日本経済新聞 2018/11/15 11:41