[ソウル 23日 ロイター] - 刑務所は一般的に避けたい場所だが、ここ韓国では日常生活のストレスから逃れたいと思う人々がお金を払って宿泊する場所になっている。もっとも、実際の刑務所ではなく、刑務所を模した施設ではあるが。

韓国北東部にあるこの施設は2013年にオープン。それ以降2000人以上が利用した。ほとんどがストレスを抱える労働者や学生だ。

24時間の滞在で料金は90ドル(約1万円)。

共同創設者の一人は、「(最初、人々は)刑務所の独房で過ごすなんて息が詰まるといっていたが、ここに滞在した後は、『本当の刑務所は我々が帰る場所だ』といっている」と話す。

宿泊していた28歳の女性は「何も物音が聞こえず集中できる。皮肉なことに、ここでは自由になれる気がする」という。

施設の独房では、携帯電話や時計などは持ち込みが禁止されており、利用者によると、家で過ごす場合や旅行に比べて集中力が高まる、と好評だ。


https://jp.reuters.com/article/prison-inside-me-idJPKCN1NV0B9
ロイター 26, 2018 / 5:53 AM