【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は21日、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと日本が主張する問題で、防衛省が協議の打ち切りを発表したことについて、「深い遺憾」を表明した。

国防部の崔賢洙(チェ・ヒョンス)報道官はこの日の会見で、日本側が根拠となる資料の提示なしに、レーダーの電波を音に変換したとする記録だけを公開したとした上で、「事実関係を検証するための2国間協議を打ち切ることに深い遺憾を表明する」と述べた。

また日本側が提示した記録について、「われわれが要求する探知の日時、方位、電波の特性などが全く確認することができず、実体が分からない機械音」と指摘。その上で、「われわれがこれまで強調してきた通り、正確な証拠を提示し両国の専門家を加え、科学的で客観的な検証を行うことに積極的に応じることを促す」と強調した。

 崔報道官は「今回の事案の本質は人道主義的な救助活動中だったわが国の艦艇に対する日本哨戒機の低空威嚇飛行であり、これに対する再発防止と日本側の謝罪を再度求める」とする一方、「韓国政府は韓米連合防衛体制とともに韓日の安全保障協力の強化のための努力は今後も発展させていく」と述べた。

 防衛省はこの日、同問題に関する「最終見解」を発表。「これ以上実務者協議を継続しても真実の究明に至らない」として、韓国側との「協議継続は困難」と結論づけた。また、新たな証拠として哨戒機がレーダーを感知した際の音声も公表した。

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聯合ニュース 2019.01.21 19:50

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国防部の崔賢洙報道官(資料写真)=(聯合ニュース)