【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、青瓦台(大統領府)でオーストリアのクルツ首相と会談し、中小企業政策や先端科学技術産業の発展の方向性などについて意見を交換した。

 文大統領は、クルツ首相が昨年、オーストリア共和国樹立100周年記念式にホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者を招き、過去の歴史を直視し、オーストリアがナチス・ドイツに加担した責任を認めるまで長い時間がかかったと述べたことに深い共感を示した。

 その上で、「正義と真実の原則の下、不幸な過去の歴史を直視することは未来志向的な発展の土台になると信じている」と強調した。

 今年で大韓民国臨時政府発足から100周年を迎えることに触れながら、「両国が過去100年の歴史を土台に今後も明るい未来を共に築く上で協力することを望む」と述べた。

 また、両国が友邦国として民主主義や人権など普遍的価値を共有しながら協力関係を発展させてきたことを高く評価した。

 クルツ首相は「オーストリアと韓国は小国という共通点があるが、経済的に強国という共通点もある」としながら、今回の訪韓が経済・政治・学問の分野で両国間の交流が拡大される機会になることを願うと述べた。

聯合ニュース

ソース:朝鮮日報日本語版<文大統領「不幸な歴史の直視が未来志向的な発展の土台」>
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