第2回米朝首脳会談が決裂したことを受け、金正恩(キム・ジョンウン)のソウル訪問を歓迎するために結成された「白頭守護隊」は、トランプ米大統領、ビーガン米北朝鮮担当特別代表などの写真を使い、「ソウル南北首脳会談妨害勢力(指名)手配」と題する宣伝ビラを作成した。

 白頭守護隊は3日、ソウル駅などでビラをまき、トランプ大統領の「韓国政府は米国の承認なしで対北朝鮮制裁を解除しない」との発言、ビーガン代表の「北朝鮮が交渉テーブルに出てきても、対北朝鮮制裁緩和はない」との発言を「妄言」と位置づけ、それぞれ「主権侵害」「米朝首脳会談に逆行するもの」だとした。このほか、白頭守護隊は北朝鮮の非核化、対北朝鮮制裁、南北間での交流協力について話し合う実務協議体「韓米ワーキンググループ」や北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使、自由韓国党、朝鮮日報も指名手配の対象に含めた。

 韓米ワーキンググループについては、「米国がグループを通じ、南北関係の速度調節を云々し、露骨な内政干渉を行っている。即刻解体し、対北朝鮮制裁は全面解除すべきだ」と主張した。

チェ・スンヒョン記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/03/04 10:15