与野党4党の密室合意に非難の声

 韓国国会の政治改革特別委員長を務める野党「正義党」のシム・サンジョン議員が、選挙制度改変合意案を説明する際「韓国国民が知る必要はない」という趣旨の発言を行い、論争が起きている。保守系の野党第1党「自由韓国党」(以下、韓国党)は「民主党と正義党にだけ有利な案を作っておいて、詳細は知る必要はないという。国民無視発言であって、何も知らせず選挙をやろうとするもの」と批判した。

 シム議員は17日夜、韓国党を除く与野党4党の政治改革特別委の幹事と「連動率50%」の準連動型比例代表制度に合意した後、報道陣と対面し「算式は皆さんは理解できない。算式は数学者が手掛けるべきもの」と発言した。報道陣が「われわれ(記者)が理解できないのなら、国民はどう説得するのか」と質問すると、シム議員は「国民には算式は必要ない。コンピューターを使うとき、コンピューターを使う方法さえ知っていればよく、中で部品がどうなっていてこういう形になっているのかは知る必要がない」と答えた。

 野党「正しい未来党」および「民主平和党」の一部からは、民主党・正義党にのみ有利な結果が出た、という指摘もなされている。与党「共に民主党」(民主党)は、1月末の時点で「選挙区200議席、比例代表100議席」という議席配分を党の立場にしていたが、最近になって「選挙区225議席、比例75議席」に変更した。政治改革特別委の関係者によると、選挙区に200議席配分する場合、民主党が強いソウルの現在の議席数49から統廃合対象の選挙区が12出るが、225議席にすると統廃合は二つで済む。

イ・スルビ記者 , キム・ドンハ記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/03/19 09:31