韓国の李洛淵(イナギョン)首相は19日、国会での答弁で日韓首脳会談について、「6月に(大阪で)G20首脳会議、10月には(東京で)天皇即位の祝賀行事が予定され、2度の機会がある。機会を生かせればいい」と述べ、首脳会談の開催に前向きな姿勢を示した。

安倍晋三首相と文在寅(ムンジェイン)大統領は、首脳同士が定期往来するシャトル外交を行うことで合意している。ただ、日韓関係の悪化を背景に、昨年5月に東京の日中韓首脳会談に併せて開催されたのを最後に行われていない。

 李氏は次の会談の見通しについて「(まず)上半期に行われると期待している」とし、「水面下での協議が行われている」と明かした。

 韓国外交省は、今月に発表した業務報告で対日外交について「歴史問題の解決と未来志向の関係発展を並行して推進する」との目標を掲げた。ただ、日韓の最大の懸案となっている徴用工訴訟判決問題について、韓国政府は日本側に約束している対応策を示していない状況が続いている。(ソウル=武田肇)

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朝日新聞デジタル 2019年3月19日19時07分