佐賀県は25日、韓国の格安航空会社(LCC)のティーウェイ航空が佐賀空港と韓国の大邱(テグ)国際空港を結ぶ路線の運航を5月28日から休止すると発表した。大邱便は3月末に定期便化したばかりだが、利用者数が伸び悩み、同社が運航継続が困難と判断した。休止を受け、佐賀空港の国際線は事実上4路線に減る。

 韓国第3の都市と佐賀空港を結ぶ大邱便は、ティーウェイ航空が2018年12月23日に定期便の釜山(プサン)便を就航させたのに合わせ、プログラムチャーター便として就航した。今年3月31日からは、週2往復から週4往復に増便して定期便化した。

 県空港課によると、大邱便の18年度の利用者数は5230人で搭乗率は47・8%にとどまり、19年度も同水準で推移していた。同じティーウェイ航空のソウル便(78・6%)、釜山便(67・3%)と比べて「見劣りする数字」(空港課)で、同社が想定していた採算ラインを下回っていたとみられる。

 空港課には23日にティーウェイ航空から運航休止の連絡が入った。廃止ではないものの、10月27日以降の冬ダイヤでの運航も未定としている。空港課は「ティーウェイからも『残念』という認識を聞いており、経営判断としては仕方がない。県としても認知度を高めきれず、非常に残念」と話し、ソウル便や釜山便の定着を図るとした。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/367114
佐賀新聞 8:30

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ティーウェイ航空