【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は3日、海外メディア向けの記者会見で、米朝の非核化交渉について「包括的核廃棄に対するロードマップ(行程表)が明確にあるべきだ」と指摘しながら、米朝双方に柔軟性を発揮するよう促した。

康氏は、非核化を巡り「非常に包括的な絵」が必要だとし、「それが議論の出発点だ」と強調。一方で、「米国と北が共通の土台を探して進展を遂げるべきだ」としながら「双方にもっと柔軟性が必要だと思う」と述べ、米国も完全な非核化への「一括妥結」に固執すべきではないとの考えを暗に示した。

北朝鮮に非核化の意思がないとの指摘には、「そうではない」と言明。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が2回目の米朝首脳会談のためベトナム・ハノイを訪れたとき、確固たる措置を準備していたが、包括的な対話を望んだ米国にとっては十分ではなかったと説明した。

 一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が前日、「日本がそのような(歴史)問題を国内政治に利用し、問題を増幅させている傾向があるようで非常に残念だ」と述べたことを巡り、日本メディアの記者が会見で「日本では韓国がむしろ歴史問題を国内政治に利用していると考えている」と述べ、外交部が誤った報告を上げているのではないかと問いただした。

 これに対し、康氏は「韓国政府が国内的に歴史問題を利用しようとしていると言うことが、むしろ(日本が)より政治的にこの事案を見ていることになるのでは」と反論した。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190503001800882?section=politics/index
聯合ニュース 2019.05.03 14:48

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会見する康京和長官=3日、ソウル(聯合ニュース)