【ソウル=水野祥】北朝鮮のインターネットメディア「メアリ」は12日、韓国側が進める北朝鮮への食糧支援を念頭に、「『人道主義』と恩着せがましいのは、民族に対する愚弄ぐろうだ」と韓国を批判する論評を発表した。

韓国の文在寅ムンジェイン政権は食糧支援を手がかりに南北対話の機運を高めたい考えだが、論評では「人道主義の事業が、南北関係で大きな前進を成し遂げるように大騒ぎするのは、礼儀と道理に欠ける」と主張した。

 また、「開城ケソン工業団地」や「金剛山クムガンサン観光」など南北経済協力事業の再開方針を盛り込んだ昨年9月の平壌共同宣言に触れ、「宣言の履行に積極的に取り組み、責務を果たすべきだ」と要求した。

 文政権は対米協調のため、南北経済協力事業を進められない状況にある。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20190512-OYT1T50127/
讀賣新聞 2019年5月12日(日)