(台北 31日 中央社)蔡英文総統は30日、北部・新竹市内で開かれた「台湾国際宗教自由フォーラム」に出席した際、信教の自由が保障されていない中国の現状に言及し、国際社会はこれらに目を向け、声援を送る必要があると訴えた。 

蔡総統は、台湾はインド太平洋地域の中でも信教の自由度が特に高い国の一つだが、過去には母語による布教の禁止や国家権力による特定宗教の信者への弾圧などが行われた時代があり、こんにちの自由は多くの先人が身を挺して手に入れたものだと説明した。 

その上で、中国ではキリスト教徒の集会が弾圧されたり、チベット仏教が厳しく監視されたりしているほか、新疆ウイグル自治区のムスリムらが強制収容所での再教育を強いられていると批判。宗教的迫害を受けている人々に味方することこそが「国際フォーラムを開催する最大の意義」と述べ、台湾の経験を全世界と分かち合い、信教の自由促進に貢献する意欲を示した。 

(温貴香/編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201905310004.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/05/31 15:47

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フォーラムの出席者と握手をする蔡総統(手前右)=総統府の公式ページから