【カイロ時事】中東の原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡近くのオマーン湾で13日、タンカー2隻が攻撃を受けた。報道などによると、魚雷か砲弾で攻撃されたもようで、船体が大きく損傷した。国土交通省は、このうち1隻は日本の海運会社「国華産業」(東京都千代田区)が運航するケミカルタンカー「KOKUKA Courageous」(パナマ船籍、総トン数1万9349トン)で、複数回の攻撃を受けたと発表した。

河野外相、ホルムズ封鎖の「対応検討」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019051400916&;g=pol

 国交省や国華産業によると、同船はサウジアラビアからメタノール2万5000トンをシンガポールとタイに運ぶ途中だった。乗組員はいずれもフィリピン国籍で、全員避難し、けが人はいない。

被害を受けたもう1隻はノルウェーの海運会社が運航するタンカーで、エタノールを積んで台湾に向かっていた。3回の爆発が起き火災となった。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061300922&;g=int
時事ドットコム 2019年06月13日21時44分

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攻撃を受けたとされるタンカーから立ち上る黒煙=13日、国営イラン放送が報道(AFP時事)

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イラン学生通信(ISNA)が13日、AFP通信に提供した、オマーン湾で黒煙を上げるタンカーの画像(AFP時事)