【北京=羽田野主】中国外務省の華春瑩報道局長は29日の記者会見で、世界貿易機関(WTO)で中国が「発展途上国」として優遇されているのは不公平だとしてトランプ米大統領が制度の変更を主張したことに「中国は発展途上国の地位を堅持し、能力と発展の度合いに応じてWTOに貢献する」と話した。制度変更に反対の考えを示した。米国は「わがままで高慢だ」と批判した。

WTOルールでは、加盟国が発展途上国かどうかを自己申告する。途上国であれば貿易自由化などの義務が免除されるなどの優遇措置がある。華氏はこの待遇は「WTOの基本原則だ」と述べた。

トランプ氏はツイッターで「WTOは壊れている。世界で最も豊かな国々がWTOルールを回避して特別扱いを受けるために発展途上国と申告している」などと不満を表した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47925760Z20C19A7EAF000/
日本経済新聞 2019/7/29 19:54