【ソウル聯合ニュース】韓国軍が早ければ今月半ばに独島防衛訓練を実施する方向で検討していることが4日、複数の韓国当局筋の話で分かった。同訓練は当初6月に実施される予定だったが、韓国側は対日関係を考慮し先送りしてきた経緯がある。しかし日本政府が「ホワイト国(優遇対象国)」からの韓国除外を決定したことなどで、訓練の実施が検討されるようになった。

ある消息筋は「日本側が韓日関係に関する状況を悪化させ続けているため、これ以上、訓練を先延ばしできないとの意見が大勢になった」と説明した。

 韓国政府と軍は、韓国大法院(最高裁)が昨年10月に強制徴用訴訟問題で日本企業に賠償を命じた判決を出してから、韓日関係への影響を踏まえ訓練実施の時期を慎重に検討してきた。しかし先月4日に日本政府が半導体材料など3品目の韓国向け輸出規制強化を強行したのに続き、今月2日にホワイト国からの除外を決定したことを受けて、訓練をこれ以上、先延ばし出来ないというのが政府と軍の方針になりつつあるようだ。 

 ある政府筋は独島防衛訓練の実施について、日本の「第2の報復」(ホワイト国除外)により、破棄も視野に入れている韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)との関連性も踏まえ時期を検討していることを示唆した。

 同訓練は韓国の領土である独島の防衛意志を示し、外部勢力の独島侵入を防ぐために毎年上半期と下半期に実施されてきた。

 通常、訓練には韓国型駆逐艦(3200トン級)などの海軍艦艇、海洋警察の艦艇、哨戒機P3C、戦闘機F15Kなどが投入される。ただ、今回訓練が実施されれば、訓練のシナリオはより攻撃的なものになる可能性がある。

 光復節(日本による植民地支配からの解放記念日、8月15日)前後に訓練が実施されれば、それ自体が国内と日本に向けた特別なメッセージになり得る。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190804000400882
聯合ニュース 2019.08.04 10:59