【ソウル時事】 韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたのは、
輸出管理強化で深刻化した対立を安全保障分野にも広げ、日本の攻勢に屈しない対抗姿勢を誇示する狙いがある。

日米共に協定の維持を望んでいただけに、破棄表明は3カ国連携への深刻な打撃となる。
北朝鮮や中国の軍事的脅威が高まる中、日韓の相互不信は底なしの状況で、北東アジアの安全保障環境は厳しさを増しそうだ。

大統領府関係者は、日本が輸出管理上の優遇対象国からの韓国除外を決めたことについて
「われわれを安保面の友好国と見なしておらず、安保協力の根幹を揺さぶる行為と認識した」と批判。

徴用工問題などを挙げ、「日本は問題解決に向けたわれわれの外交努力を言下に拒否した」と不満を爆発させ、
協定破棄の背景に不信が募っていたことを隠さず訴えた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082201152&;g=pol