・実はありがちな日本語套
・替えられるものから替えよう

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▲ シン・ジュンボン専門記者
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タイトルからコラムの内容をある程度推測していただいたと思う。歴史問題が日本との経済対決の様相に広がってから2か月。日本の製品を買わず、日本旅行を自粛するのも良いが、日本の影が他のどの国よりも濃く垂れ込んだ我々の言語生活も、この辺りで少し振り返ろうという話だ。

実は既視感程度ではなく記憶が曖昧なくらい、日本語套用語の醇化(純化)は我々の関心事だった。解放直後から日本の残滓を清算することに関心を寄せていたという。1990年代には日本語套が特に酷い、建設分野の用語だけを集めて醇化案を作ったりした。国立国語院は2005年と2006年に連続で、『日本語套用語醇化資料集』を発表した。(国立国語院チョン・フィウォン語文研究室長)

それなのに依然として使っているから問題で、少なからず日本語套かもしれないが使っているということが問題ならば問題だ。たとえば国民食とも言えるチャムポン(ちゃんぽん)が日本語だ。ウリ式(韓国式)表現はチョマミョン(炒碼麺)である。 しかし、国立国語院はチャムポン(ちゃんぽん)を敢えてチョマミョン(炒碼麺)に替えて使いなさいとは勧めない。あまりにもウリ語(国語)のように定着しているからだ。食べ物でなくても、色々と混ぜ合わせる時にチャムポン(ちゃんぽん)と言うなど、新しい意味も追加された。

ワサビ(わさび)、オデン(おでん)、ウドン(うどん)はチャムポン(ちゃんぽん)に比べたら容易でないのか。日本語套だ。我々の対応もはっきりしている。国立国語院のホームページのTOP画面の上端にある『標準国語大辞典』から検索ウィンドウに入力すれば、それぞれコチュネンイ(わさび)、オムク(練り物)・カラクグクス(包丁切り麺)に替えて使いなさいと案内する。

日本が由来している漢字語の問題で、日本語套清算という宿題の範囲を拡大すれば、経済対立を触発した韓日間の歴史問題の解決方法が複雑になる。

我々が特に拒否感もなく使う主に学問領域の漢字語、たとえば哲学や主観、客観、理性、芸術、文学、心理、科学、技術、権利、義務、このような語彙は全て日本から来た。日本で洋学導入の先駆者として数えられる19世紀の思想家、ニシ・アマネ(西周)が作った言葉だという。インターネットで検索すればすぐに分かる内容である。これで終りではない。大統領や首相、長官のような行政用語もルーツは日本だという。(クォン・ゼイル ハングル学会長・ソウル大学校名誉教授))

このような言葉は、日本という窓を通じて近代を受け入れるしかなかった過去、我々の痛ましい立場を再び思い浮かばせる憎らしい友だちのようである。それでもこの言葉を捨てることができるのか。現実的に不可能である。そのような事実を知って使うと、このようなレベルの対応が最善だろう。

というはずだったのだが、国立国語院は2015年、『日本語套語彙資料構築』という用役報告書を公開した。どのような漢字語が日本語套なのかを知りたいという国民の疑問を解消して、研究資料として活用するためからだ。韓中日の用例比較を通じて、約500の漢字のルーツが日本であると判定した。国語院の検索ウィンドウに『日本語套』と入力すれば、報告書が出る。驚くほどに日本産の漢字語が多い。

チャ(さぁ)、ではどうやって玉石を区分しなければならないのか。どのような基準で今後も使う日本語套、替えて使わなければならない日本語套を分けるのかということだ。答えはもう決まってないにか。専門家の意見も変わらない。

「日本から来た言葉だから替えて使おうとするより、コミュニケーションに無理がないかが先だ。誰が聞いても日本語表現が明白で、コミュニケーションの妨げになるなら改善しなければならない」(国立国語院 パク・ジュファ学芸研究士)

「大統領や首相のような用語を変えることに同意はできない。日本を通じて間違って伝わった英語や漢字語、たとえばリボン・コティン(リボンカッティング)の誤りであるテイプ・コティン(テープカッティング)、シチェ(屍體)の誤りであるサチェ(屍體)のような表現は直そう」(ハングル学会 クォンジェイル学長)

聞く値する。ウドン(うどん)、オデン(おでん)、ワサビ(わさび)から替えよう。もうすぐハングルの日だ。

ソース:中央日報SUNDAY(韓国語)
https://news.joins.com/article/23582768