訪日観光客向けに無許可でタクシー営業をする「白タク行為」をしたとして、警視庁交通捜査課は7日までに、中国人の職業不詳、孫太武容疑者(37)=東京都足立区佐野=ら男女4人を道路運送法違反の疑いで逮捕した。

同課によると、孫容疑者は約50人の中国人運転手の統括役で、グループ全体で年間で約1億2500万円を売り上げたとみられる。警視庁によると、都内で確認された白タクグループとしては過去最大規模。

孫容疑者の逮捕容疑は2018年4月〜19年1月、国土交通相の許可を得ずに複数回にわたって訪日観光客を有料で送迎し、白タク事業を経営した疑い。同課によると「一切関わっていない」と否認しているという。

孫容疑者はアプリで訪日中国人などを集客し、仕事のあっせんをしていた。決済もキャッシュレスアプリを利用し、日本国内での現金のやりとりはなかった。昨年8月には1カ月で960件の送迎をしていた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50681840X01C19A0CE0000/
日本経済新聞 2019/10/7 11:08