道路上の置き石が原因の交通事故を装い、車両保険金をだまし取ったなどとして浜松西署と県警交通指導課などの合同捜査班は16日、詐欺と偽計業務妨害の疑いで韓国籍、浜松市西区大平台、塗装工の男(34)を逮捕した。
 合同捜査班は容疑者が2018年10月以降、浜松、湖西両市の路上にコンクリートブロックなどが相次いで置かれていた置き石事件に便乗し、保険金詐欺を企てたとみて調べを進める。
 逮捕容疑は19年4月14日午後9時10分ごろ、浜松市西区入野町の新川沿いの市道で、自ら置いた石に乗用車を衝突させ、川に転落、水没させる交通事故を起こして虚偽の被害届などを浜松西署に提出。警察業務を妨害した上、車両保険金など約80万円をだまし取った疑い。捜査関係者によると、容疑を否認しているという。
 浜松、湖西両市ではブロックなどが路上に置かれる事件が二十数件相次いでいた。容疑者は事故当時、置き石事件について知っていて「石に乗り上げて落ちた」などと被害者を装っていたという。合同捜査班は、容疑者にほとんどけががなかったことや現場に不自然な状況があったため、捜査を進めていた。

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静岡新聞アットエス (2019/10/16 12:22)