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→韓国人投資家による「JーREIT」ファンド保有額は年初から5倍

→10月は600億ウォンの買い越しと、月間で今年最大の流入となる勢い

韓国で広がる日本製品ボイコットは高リターンの金融商品には及んでいない。
 

  多くの消費者が日本製のビールや自動車、衣料品の購入を控えたり、日本への旅行をキャンセルしたりする韓国で、日本の不動産投資信託(REIT)への資金流入が急増している。

  投資情報を提供するKGゼロインのデータによれば、韓国人投資家の「JーREIT」ファンド保有額は年初から5倍の約2910億ウォン(約269億円)に膨らんだ。10月は600億ウォンの買い越しと、月間ベースで今年最大の流入となる勢いだ。

日本の不動産市場を巡る熱狂を後押ししているのが、飽くなき高リターンの追求だ。国内経済の急減速と貿易紛争が韓国株の重しとなる中で、東京証券取引所のREIT指数は今年に入り26%上げている。

  資産256兆ウォンの韓国運用最大手サムスン・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、パク・ヨンシク氏は「J−REITファンドは着実かつ堅調なパフォーマンスだ。世界的なボラティリティーの中で資金を託す魅力的な場所を見いだそうと四苦八苦している投資家を引き付けている」と指摘した。

  KGゼロインのデータは、年初来での韓国人投資家のJ−REITファンド買越額が10月21日時点で2320億ウォンとなったことを示している。昨年は130億ウォンの売り越し、2017年は150億ウォンの買い越しだった。

  サムスン・アセットは同社のJ−REITファンドが今年ほぼ10倍になったと説明。運用資産は1200億ウォンだという。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-25/PZWKUCT0AFKL01
ブルームバーグ 2019年10月25日 10:52 JST