|米国の圧力に屈服・・・それでも終了猶予の決定を下したのは上出来

(写真)
http://www.seouleconews.com/news/photo/201911/52500_38049_5451.jpg
____________________________________________________________

(コラム=オ・プンヨン)GSOMIA。韓国の完敗だ。それでも評価したい。国益において勝ち負けの問題ではない。日本のメディアは独特の報道をする。日本は損をしていないと。いわゆるムンパ(文派=文在寅の熱狂的支持者)たちは文在寅(ムン・ジェイン)大統領を恨んでいるようだ。GSOMIAの破棄、または終了を主張した人たちが多かった。彼らは何と言うのだろうか。大統領に一貫性がないと言うだろう。これは文大統領が最初は間違っていたことを正したといえる。政治を感情にしてはならない。

先立ってGSOMIAと関連して、(共に)民主党の李海ちゃん(イ・へチャン)代表の発言を聞いた。朴槿恵(パク・クネ)政権時に協定を結び、これまで情報を交流したのは数回しかないと話した。したがって破棄したり、終了しても大して構わないといった具合だった。果たしてそうだろうか。GSOMIAは北韓(北朝鮮)の脅威に備えるというもの。我々と日本が対象である。今すぐ必要はないかも知れないが、有事の際には絶対になければならない。文在寅政権の安保観を指摘せざるを得ない。かなり近視眼的なのではないか。

私たちも率直になる必要がある。外交では日本に負けた。それでも我々は、文大統領は良くやったと庇う人たちがいる。情けない人たちである。国際的に韓国は笑われる。GSOMIAを終了すると大口をたたいておきながら、あまり得るものもなく退いたからである。外交においては日本が我々よりも一枚上手だ。韓国の外交安保ラインは本当に無能である。今回の決定過程を見て改めて感じたところだ。

何よりも米国の圧力に屈したと見ることができる。米国のエスパー国防長官などが相次いで訪韓して文大統領に会い、GSOMIAで圧力をかけた。実は米国の言葉は間違えてはいない。GSOMIAを破棄したり終了決定を下した場合、利益を得るのは北韓と中国、ロシアである。我々は当初これに反論したが、名分が弱かった。外交は第一に名分である。日本が消極的に出てきた理由でもある。私も文大統領が退くと思っていた。

仮にDJ(金大中)だった場合、最初からGSOMIAを日本の輸出規制とは関連させなかったと思う。 DJは外交の高段者だった。そこから見ると文大統領はヘタクソだ。大統領はいかなる決断をする時でも慎重でなければならない。私はオ・プンヨンのコラムを通じて、何度もGSOMIAの決定は間違っている指摘した。私のように一般人の目に見えるものが、文大統領と側近には見えなかったのかも知らない。それでも22日に、終了猶予の決定を下したのは上出来である。

外交安保ラインの交代を改めて主張する。かなりヘタクソだ。そして荒い。外交はエチケットを重視する。金鉉宗(キム・ヒョンジョン)次長のような人物は適任者ではない。過激に言えば外交を滅ぼす人物だ。鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長も同じく、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官もレベル未満である。大統領も外交に詳しくない上に、参謀も愚かで韓国外交が方向を失っている。私だけがそのように見えているのだろうか。

(外部コラムは本紙の編集方針と一致しないかも知れません。

【筆者紹介】
オ・プンヨン

【略歴』
ソウル新聞論説委員、製作局長、法曹待機者、文化広報局長
ファイナンシャルニュース論説委員
大慶大学校招聘教授
現在、オ・プンヨン研究所代表

ソース:ソウルエコノミーニュース(韓国語)
http://www.seouleconews.com/news/articleView.html?idxno=52500