9日夜、ルノーサムスン自動車釜山工場の生産職社員は会社からテキストメッセージと無料通信アプリ「カカオトーク」のメッセージを受け取った。タイトルは「部分職場閉鎖公告」。「10日から別途に告知があるまで釜山工場を部分閉鎖する。即時に組合員たちは工場から退去し、許可なく事業場に立ち入ることができなくなる」という内容だった。社内向けホームページにも公告が掲載された。

 しかし、これは工場の完全閉鎖するための措置ではない。最小限でも工場を回すための会社側の『窮余の策』だ。なぜ工場を稼動させるために部分閉鎖をするという事態になったのだろうか。

■工場を稼働させるため部分閉鎖

 10日午後、釜山市江西区にあるルノーサムスン自動車の工場。午後4時になるとジャンパーを着た人々が通勤用バス20台に乗って工場の門を出た。この工場はもともと昼夜交代で一日18時間稼働だった。しかし、この日は昼間の作業のみ行われた。工場は勤労希望書を出した約1720人が稼働させた。同社労働組合はストライキを宣言したが、これらは「仕事をする」と言ってストライキに賛同せずに出勤した人々で、全社員の約80%に当たる。

 ルノーサムスン労働組合は賃金および団体協約交渉が決裂すると、先月20日に全面ストを宣言した。初日の参加率は43.5%だったが、最近は30%まで下がった。「ストではなく工場を稼働させる方が優先だ」としてストライキから離脱する人々が増えたのだ。同社は、これらの人々を中心にし、工場を部分的ながら稼働させることができた。

イム・ギョンオプ記者
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ソース
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2020/01/11 10:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/11/2020011180016.html