患者・医療従事者少なくとも121人接触

 19日、サムスンソウル病院の手術室で勤務する看護師4人の新型コロナウイルス感染が明らかになった。今回の新型コロナウイルス流行で、ソウル峨山病院・ソウル大学病院・新村セブランス病院・ソウル聖母病院と共に「ビッグ5」と呼ばれる大型病院で医療従事者の集団感染が発生したのは初めてだ。看護師たちは感染が判明するまでに少なくとも25人の胸部外科や産婦人科手術患者と接触していたことが確認されており、医療従事者が患者を感染させた初の事例が発生する可能性もある。サムスンソウル病院は2015年の中東呼吸器症候群(MERS)流行時、スーパースプレッダー(大勢の人を感染させる人)によって救急治療室を中心に、院内で85人が感染した。

 防疫当局によると、看護師1人が18日、3人が19日に陽性であることが判明した。20代の看護師2人、30代が1人、40代が1人だ。これらの看護師たちは病院内だけで患者やほかの医療従事者など少なくとも121人と接触した。

 中央防疫対策本部の権ジュン郁(クォン・ジュンウク)副本部長は「看護師たちが接触した患者と医療従事者の数はさらに増える可能性が非常に高い」と述べた。サムスンソウル病院は本館手術室を閉鎖した。別館とがん病院の手術室は通常通り運営する。

 同日、京畿道竜仁市内の江南病院でも放射線技師(26)が陽性と判定され、病院が閉鎖された。新型コロナウイルス感染が疑われる患者と一般患者を区別して診療する「国民安心病院」で、職員は約400人に達する。

 防疫当局は同日午前0時現在で、新型コロナウイルス感染者が前日午前0時に比べ13人増加し、国内の累積感染者数が1万1078人と集計されたと発表した。梨泰院クラブ関連集団感染者はこの一日で新たに19人追加され、189人に増えた。

ヤン・ジホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/05/20 07:18
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