法務部が長期在留外国人に発行している身分証「外国人登録証」から「エイリアン(Alien)」という表記を54年ぶりに外すと1日、明らかにした。エイリアンは韓国語で「外国人」という意味以外に「外界人(宇宙人)」「異邦人」とも解釈することができ、外国人に対して排他的な認識を持たせる場合があるとの憂慮からだ。

法務部は既存の「Alien Registration Card」と書かれた外国人登録証の英文表記名を中立的な表現である「Foreign National Card」「Foreign Residence Card」などに変更する案を検討する。

韓国政府は1966年に外国人居住許可証(Alien Residence Permit)を最初に発行して以降、英文外国人登録証に外国人を「エイリアン」と表記してきた。

今回の措置は先月13日に発足した第1期法務部社会統合移民者メンター団の建議事項を法務部が反映したものだ。

メンター団にはJTBCトーク番組『アブノーマル会談』に出演したジュリアン・クイーンタルトさん(ベルギー)やジャヒドゥ・フセインさん(パキスタン)ら在韓外国人が参加した。クイーンタルトさんは「外国人登録証は韓国で暮らしている多くの外国人に最初のあいさつのようなものだと考える」とし「登録証の単語変更は些細なことかもしれないが、外国人にとってはとても大きな変化として感じられる」と話した。

フセインさんは「今までは政策対象者として受動的だった私たちが直接政策決定過程に参加して反映されるということで、大韓民国がさらに誇らしく感じられるようになった」とし「ありがとう、大韓民国!」と所感を伝えた。

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2020.06.01 18:03
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