北朝鮮が繰り返し非難している韓国の脱北者団体による体制批判のビラ散布について金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が新たな談話を発表し、南北の共同連絡事務所の取り壊しを予告したうえで軍事的措置について示唆しました。

 朝鮮中央通信によりますと、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の妹・金与正党第1副部長は13日に発表した談話で、脱北者団体による体制批判のビラ散布や韓国政府の対応について改めて非難。韓国と「決別する時が来たようだ」として、「対敵事業関連部署に次の段階の行動を決行することを指示した」と明らかにしました。

 そのうえで、北朝鮮の開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所について「遠からず跡形もなく崩れる悲惨な光景を見ることになるだろう」と、取り壊しを予告しました。さらに、「次の対敵行動の行使権は軍の総参謀部に手渡す」として、軍事的措置を示唆しています。

 先月31日に脱北者団体が北朝鮮の体制批判のビラを散布して以降、北朝鮮は今月に入り南北軍事合意の破棄を警告、9日には韓国との全ての通信連絡線を遮断するなど反発を強めています。(14日06:10)

最終更新:6/14(日) 7:25
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