【ロンドン時事】英政府は14日、中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)を次世代通信規格「5G」通信網から排除すると発表した。1月に限定的な参入を容認すると表明していたが、方針転換した。これを受け、ほころびを見せていた米主導のファーウェイ包囲網が改めて強まりそうだ。
ファーウェイ、英に研究拠点 5G参入で攻勢強める

 一方、中国の反発は必至で、香港情勢をめぐって対立する英中関係が一段と悪化する可能性もある。ファーウェイは英政府の決定に「失望」を表明。見直しを求める一方、英国は同社の排除によってデジタル分野で後れを取る恐れがあると警告した。
 英政府は方針転換の理由について、米国によるファーウェイへの制裁強化を挙げた。2021年以降ファーウェイ製品の新規導入を禁止し、27年までに5G通信網から全ての製品を排除する。
 ダウデン・デジタル相は下院で「英国はもうファーウェイの製品に信頼を置けなくなった」と述べた。一方、英メディアによると、ファーウェイ英国法人のブラウン会長は辞任する。

ソース
時事通信 2020年07月14日22時26分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020071401151&;g=int