アメリカのトランプ政権のアザー厚生長官が9日夕方、台湾に到着しました。アメリカが41年前に台湾と断交して以来、最高位の高官の訪問とされ、中国は強く反発しています。

アメリカのアザー厚生長官は日本時間の9日午後6時ごろ、台北市内の空港に到着しました。

アメリカ政府は、今回の訪問について、台湾当局の高官らと米台関係や新型コロナウイルスの感染対策について協議するとしています。

台湾メディアなどによりますと、滞在期間は4日程度で、10日は蔡英文総統と面会する予定だということです。

アザー長官の台湾訪問についてアメリカ政府は、閣僚級としては6年ぶりで、1979年の断交以来、最高位の高官だとしています。

台北にあるアメリカ政府の代表機関「アメリカ在台協会」は「歴史的な訪問」だとしたうえで、「アメリカと台湾のパートナーシップを強め、感染対策における双方の協力を深めるものだ」と意義を強調しています。

アメリカのトランプ政権は中国に対して強硬な姿勢をとる中、台湾との関係を強化していて、中国は今回の訪問について「強い報復措置をとるだろう」などとして強く反発しています。

ソース
NHK NEWS WEB 2020年8月9日 19時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200809/k10012560001000.html