「現在の状況が大邱(テグ)・慶尚北道や梨泰院(イテウォン)クラブ、クーパン物流センターよりもう少し厳しいと思う」(チョン・ウンギョン防対本部長)。
「ソウルと京畿道の状況は2〜3月の大邱・慶尚北道の集団感染より危険な要素を持っている」(キム・ガンリプ中対本1総括調整官)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が4日間で745人も増えた。
感染者数に限ってみると、1日に909人まで膨れ上がった危機状況(2月29日)にはまだ及ばない。

しかし、防疫当局の追跡が容易でない不特定多数に散発的に感染が発生しているうえ、
首都圏地域と高齢層を中心に広がっている。韓国政府が「大規模再流行の初期段階」と現在の状況を規定し、いつになく深刻な危機と判断しているのも、そのためだ。

14〜17日の4日間、首都圏地域で発生した感染例は625人だ。全体新規感染者(745人)の83.9%が首都圏から出た。
最近の流行の震源地であるソウル城北区(ソンブクク)のサラン第一教会の感染者319人(17日昼12時基準)のうち307人が首都圏に居住している。

首都圏は人口の半分が密集した地域で、全国各地から行き来する流動人口も多い。人口250万人の大邱で新天地発集団感染が拡散した際とは規模が異なるため、
幾何級数的な感染爆発が起きる可能性がある。既に首都圏を超え、他の地域に広がる兆しも見える。

サラン第一教会で礼拝を行った後、江原道や大田(テジョン)、慶尚北道などの自宅に戻った信者が16日から17日にかけて相次いでCOVID-19陽性判定を受けているためだ。

防疫当局は最近疫学調査に困難を強いられている。サラン第一教会の信徒は4066人で、新天地イエス教信者より少ないが、
一部の信者が8日の景福宮(キョンボクグン)と15日の光化門(クァンファムン)集会を通じて、不特定多数の他の教会の信者と接触したためだ。

しかし、防疫当局は集会に参加した信者のリストすら把握できていないのが現状だ。

17日にはチョン・グァンフン担任牧師を含めて光化門集会に参加した教会の信者たちの感染が確認された。
集会で掛け声を上げ、おやつを一緒に食べるなど、飛沫接触が起きた可能性が高い。

同日、中央災害安全対策本部(中対本)は「光化門集会の参加者は症状の有無と関係なく、直ちに診断検査を受けるように」と緊急災難メールを送った。

キム・ガンリプ中対本1総括調整官は「(新天地イエス教会という)単一集団構成員を中心に集団感染が発生した2〜3月とは違い、
今は礼拝や集会など不特定多数の接触が発生しているため、危険度がさらに高い」と述べた。

サラン第一教会の信者の中で、さらに感染者は増える見通しだ。検査を受けた信者約2千人の陽性率は16.1%で、かなり高い。
住所が確認されていない623人など、連絡がつかない信者も1千人以上である。
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