ソウル市が室内外でのマスク着用を義務化する。また、集合制限命令が下された12業種の大衆利用施設では、防疫規則遵守に違反すれば「ワンストライク・アウト制」を導入することにした。

 ソウル市のソ・チョンヒョプ市長権限代行は23日午後、市庁舎で開かれたブリーフィングで「24日正午からマスクの着用を義務化する」と明らかにした。ソウル市民は、食物摂取など避けられない場合を除き、室内と公演など大勢が集まる室外では、マスクを義務的に着用しなければならない。

 また市は、現在集合制限命令が下されている市内の12業種の大衆利用施設(塾、ゲームセンター、一定規模以上の一般レストラン(例:150平方メートル以上)、ウォーターパーク、宗教施設、室内結婚式場、公演会場、映画館、浴場・サウナ、室内体育施設、マルチルーム・DVDルーム、葬儀場)5万8353ヶ所に対し「ワンストライク・アウト制」を導入することにした。現在これらの施設は出入り者名簿を作成し、事業主と従事者がマスクを着用しなければならないなど防疫規則を遵守しなければならないが、これに違反しているケースがたびたび確認されていた。

 ソ権限代行は「これまでは防疫規則遵守違反を摘発しても行政指導と啓蒙に終わっていたが、24日からは市と自治区が合同で現場点検を実施し、1回でも違反事項が摘発されれば2週間の集合禁止命令を施行する」と話した。違反の程度によっては、即時告発と300万ウォン(約27万円)以下の罰金賦課も並行され、感染者が発生すれば求償権が請求されうる。

市は、15日の光化門(クァンファムン)集会参席者の検査率を高めるために、5月の梨泰院(イテウォン)クラブ集団感染事態で初めて導入された匿名検査制を施行することにした。新型コロナの診断検査を受ける時、氏名・年齢、職業・住所などを尋ねずに、携帯電話の番号だけを書けば保健所別に検査番号を付与する方式だ。市はさらに21日に中央事故収拾本部から伝達された光化門集会当時に近隣に30分以上滞留したと見られる基地局接続者1万576人の名簿を受け取り、分析と連絡作業を進行中だ。重複番号などを除く実際の調査対象は6949人と集計されたが、市は自治区の公務員1千人を投じて全数調査を進めている。市は電話がつながらなかったり検査を拒否した1299人に対しては、警察の協力を通じて直接訪問と強制調査を始める計画だ。

 ソ権限代行は「15日の集会に参加した方はもちろん、近隣を訪問した人も26日までの3日以内に保健所などの選別診療所を訪問し、必ず診断検査を受けてほしい」と強調した。

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