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中国・広西新聞網によると、広西チワン族自治区・東興市で26日夜、腹痛や嘔吐(おうと)などの症状を訴える住民が続々と病院を訪れる事態が起きた。

いずれも食中毒と診断されたが、幸い容体が深刻な人はいない。ただ、問題視されているのが住民らがこの日繰り広げた「ドリアン争奪戦」だ。

同市では26日朝、ドリアンを満載した船が転覆する事故が起きた。海上を漂う大量のドリアンを住民らは拾い集め、警察の制止も聞かず持ち帰ったそうだ。

事故の後、船の持ち主はさっさとその場から立ち去っており、事情を知る人からは密輸品を疑う声も上がった。

市衛生当局は27日に発表した「状況通知」で患者全員が拾ったドリアンを食べていたと説明し、「全員、命に別条はない」と報告するとともに流通経路が不明な食べ物を食べたり、販売したりしないよう呼び掛けた。

記事によると、27日午前8時20分現在、食中毒の症状で治療を受けた人は363人に上り、うち3人が入院したそうだ。

記事も、「ドリアンを略奪したことが間違い。それに『知らない人の食べ物を食べてはいけない』って子どもの頃から知っているはず」とくぎを刺している。


2020年8月30日(日) 9時0分
https://www.recordchina.co.jp/b831271-s0-c30-d0063.html